機種変更って、「新しい端末を買う」よりも“前の端末で何をいじるか”で成否が決まります。
特に最近は、eSIM・2段階認証・盗難対策などが絡んで、良かれと思って設定を変えた結果、ログインできない/回線が使えない/データが戻らないが起きがちです。
この記事では、機種変更前にやってはいけない設定(操作)を5つに絞って、理由と正しい対処をセットで解説します(2025年12月時点の情報を、公式ページ等で確認して反映しています)。
※OSやアプリは更新で画面・仕様が変わることがあるので、最後に載せた公式リンクもあわせて確認してください。
まず結論:やってはいけない設定5つ
- バックアップ/同期(iCloud・Google One)をOFFにする(または整理のつもりで削除する)
- 旧端末でApple Account/Googleアカウントから先にサインアウトする
- eSIM(モバイル通信プラン)を削除・リセット系(ネットワーク設定リセット等)を先にやる
- 「探す(iPhoneを探す)」や端末の紐づけ解除を“早すぎるタイミング”でやる
- LINEの引き継ぎ関連を早くONにしすぎる/2段階認証・認証アプリ周りを雑に触る
ここから1つずつ、なぜ危険か・どうすればいいかを具体的に説明します。
1. バックアップ/同期をOFFにする(削除も含む)
なぜ危険?
「容量が足りないから」「通信量が心配だから」と、
iCloud写真やiCloudバックアップ、AndroidのGoogle OneバックアップをOFFにしてしまうと、新端末に移せるデータが減ります。
Androidは、Google公式ヘルプでもバックアップ手順として「Google One バックアップ」をONにする流れが案内されています。バックアップ完了まで時間がかかることも明記されています。
正しい対処(おすすめ)
- 機種変更の前日〜当日に、バックアップが“最新”になっているか確認
- 写真が多いなら、削除より先に
- Wi-Fi環境で同期
- いったんPC/外部ストレージに退避
- その後で整理 の順が安全です。
2. 旧端末でApple Account/Googleから先にサインアウトする
なぜ危険?
旧端末で先にサインアウトすると、移行途中に必要になる
- iCloud/Googleの同期
- 端末間転送(セットアップ時の引き継ぎ)
- 「探す」関連の確認 などがやりづらくなります。
Appleも、売却・譲渡の手順としては最終的にサインアウトが必要ですが、これは“手放す直前”の工程として案内されています。
正しい対処(おすすめ)
- 新端末の初期設定とデータ移行が終わるまで、旧端末はサインインしたまま
- 新端末で
- 通話
- SMS
- 各種ログイン(銀行・決済・SNS・LINE) まで確認してから、旧端末のサインアウト/初期化へ進む
3. eSIMを削除する/ネットワーク設定を先にリセットする
なぜ危険?
eSIMは「端末の中に入っているSIM情報」なので、削除すると再発行が必要になることがあります(手数料がかかるケースも)。
また、機種変更の手順途中でネットワーク設定リセット等をすると、SMS認証や回線切替の工程でつまずくことがあります。
AppleはeSIMの設定・移行について公式サポートページで案内しています(移行の手順は契約キャリアにも依存します)。
正しい対処(おすすめ)
- 回線の移行(eSIM転送/再発行)が完了するまで、旧端末のeSIMは触らない
- 旧端末を初期化して手放す場合でも、「eSIMを残す/消す」の選択肢が出ることがあります。
- 修理や一時リセット目的なら“残す”が便利な場合
- 下取り・譲渡なら“消す”が安全 この考え方自体は一般にも整理されています(ただし最終判断は契約状況次第)。
4. 「探す(iPhoneを探す)」や紐づけ解除を“早すぎるタイミング”でやる
なぜ危険?
iPhoneの「探す」をOFFにすると、アクティベーションロックが解除されます。これは売却・譲渡時には必要ですが、早すぎると
- 旧端末を一時的に紛失したとき探せない
- 手放す前に安全確認しづらい といったリスクが出ます。 Appleのガイドでも、「売却、譲渡、下取り、修理の前に『探す』をオフに」と明記されています。
正しい対処(おすすめ)
- データ移行が完了して、新端末で必要な確認が終わったら
- 「探す」をOFF
- Apple Accountからデバイスを削除(必要に応じて)
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」 の順で“最後に”実施
5. LINE引き継ぎを早くONにしすぎる/2段階認証・認証アプリ周りを雑に触る
なぜ危険?(LINE)
LINEは引き継ぎをスムーズにするための設定として「2段階認証をスキップ」等があり、ONにしてから36時間以内など時間制限が説明されています。
つまり「数日前にONにして安心」は逆効果で、当日になったら期限切れ…が起きます。
なぜ危険?(2段階認証・認証アプリ)
機種変更でよく詰むのがここです。
- Google Authenticator等の認証アプリが旧端末にしかなくてログインできない
- SMSが受け取れず、コードが届かない
- バックアップコード未保存 …という事故が起こります。
正しい対処(おすすめ)
- LINEの引き継ぎ系は“当日”にON→早めに完了(36時間ルールに注意)
- 認証アプリは、対応しているならエクスポート/インポート(転送)機能を使う
- 重要アカウント(Google/Apple/銀行/証券/決済)は、
- 新端末でログインできるか
- 代替手段(バックアップコード等)があるか を先に確認
失敗しないための「おすすめ手順」(超ざっくり版)
- 旧端末:バックアップが最新か確認(iCloud/Google One)
- 新端末:初期設定〜データ移行(端末間転送 or クラウド復元)
- 新端末:電話・SMS・主要アプリのログイン確認(LINE含む)
- 回線:eSIM移行/開通が完了したら旧端末は役目終了
- 旧端末:手放す直前に「探す」OFF→サインアウト→初期化
よくあるQ&A
Q1. 旧端末はいつ初期化すればいい?
新端末で「困らず生活できる」状態になってからが安全です。具体的には、電話/SMS/LINE/決済/銀行が確認できてから。Appleも下取り・譲渡前の手順として段階的に案内しています。
Q2. LINEの引き継ぎ設定はいつONにするのが正解?
基本は機種変更する当日。ONにしてから36時間以内の説明があるため、早すぎる設定は期限切れリスクになります。
Q3. 「探す」はいつOFFにする?
下取り・譲渡・修理の“直前”です。「探す」をOFFにするとアクティベーションロック解除に関わるため、タイミングは慎重に。
出典・公式リンク(確認用)
- Google:Android デバイスのバックアップ/復元(Google One バックアップ)
- Apple:iPhoneやiPadを売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと
- Apple:「探す」でデバイスとアイテムをオフにする
- Apple:iPhoneでeSIMを設定する
- LINE:[2段階認証をスキップ]はどんな時に必要?(36時間の説明)





















