iPhoneを売却や譲渡する際、「初期化さえすれば大丈夫」と思っていませんか?実は、初期化の「やり方」を間違えると、次の所有者がiPhoneを使えなくなったり、買取を断られたりする危険性があります。
本記事では、2026年1月現在の最新情報に基づき、iPhone売却前に「やってはいけない設定」と「正しい手順」を詳しく解説します。特にiOS 17.3以降に追加された「盗難デバイスの保護」機能については、知らないと大きなトラブルにつながるため、必ずチェックしてください。
危険な設定①:「iPhoneを探す」をオフにせずに初期化する
なぜ危険なのか?
「iPhoneを探す」機能がオンのまま初期化すると、アクティベーションロックがかかった状態になります。
アクティベーションロックは紛失時に第三者による不正使用を防ぐセキュリティ機能ですが、このロックがかかったiPhoneは、元の所有者のApple IDとパスワードを入力しない限り使用できません。
具体的なリスク
アクティベーションロックがかかっているiPhoneは、買取不可になるケースがほとんどです。また、個人間での譲渡でも、相手がiPhoneを全く使えない状態になってしまいます。
リカバリーモードで強制的に初期化した場合、「iPhoneを探す」をオフにせずに実行すると、初期化後に必ずアクティベーションロックがかかります。
正しい手順
初期化する前に、必ず以下の手順で「iPhoneを探す」をオフにしてください。
- 「設定」アプリを開く
- 最上部の自分の名前をタップ
- 「探す」→「iPhoneを探す」の順にタップ
- 「iPhoneを探す」のスイッチをオフ(グレー)にする
- Apple IDのパスワードを入力して完了
重要:「すべてのコンテンツと設定を消去」から初期化すると、「iPhoneを探す」とアクティベーションロックは自動的にオフになります。ただし、リカバリーモードなど強制初期化の場合は自動でオフにならないため注意が必要です。
危険な設定②:「盗難デバイスの保護」をオンにしたまま売却する
2026年最新情報:盗難デバイスの保護とは?
「盗難デバイスの保護」はiOS 17.3以降で利用できる機能で、iPhoneがよく知っている場所から離れている場合に、追加のセキュリティ対策が適用されます。
なぜ売却時に危険なのか?
買取店は通常「よく知らない場所」に該当するため、この機能がオンになっていると、初期化時に生体認証を1回クリアした後、1時間待機してから再度生体認証をクリアする必要があります。
つまり、買取店での初期化に最低1時間以上かかることになり、スムーズな売却ができません。場合によっては買取を断られる可能性もあります。
正しい手順
売却前に、自宅で以下の手順を実行してください。
- 「設定」アプリを開く
- 「Face IDとパスコード」(または「Touch IDとパスコード」)をタップ
- パスコードを入力
- 下にスクロールして「盗難デバイスの保護」をタップ
- 「盗難デバイスの保護」をオフにする
よく知っている場所以外で「盗難デバイスの保護」をオフにしようとすると、セキュリティ上の理由による待機時間が始まり、その時間が経過しないとオフに切り替えることはできません。
必ず自宅など「よく知っている場所」で事前にオフにしてから、売却・譲渡に出してください。
危険な設定③:iCloudからサインアウトせずに初期化する
なぜ危険なのか?
iCloudやApp Store、iTunes Storeにサインインされたままの状態でiPhoneを売ると、Appleのサービスに紐づいている個人情報が第三者に流出する恐れがあります。
また、iCloudからサインアウトせずに初期化すると、アクティベーションロックがかかってしまいます。
正しい手順
- 「設定」アプリを開く
- 最上部の自分の名前をタップ
- 一番下までスクロールして「サインアウト」をタップ
- Apple IDのパスワードを入力
- 「この[デバイス]を消去」または「消去せずにサインアウト」を選択
注意:「消去せずにサインアウト」を選択した場合、どのデータがデバイスに残るかを確認してください。
iPhone売却前の正しい手順チェックリスト
【必須】初期化前に必ず実行すること
1. データのバックアップ
- iCloudまたはiTunes/Finderでバックアップを作成
- LINEなどのアプリは個別にバックアップが必要
2. Apple製品とのペアリング解除
Apple Watchが以前のiPhoneとのペアリング情報を持ち続けていると、新しいiPhoneに復元されなくなってしまうため注意が必要です。
3. Suica/PASMOの削除
連携を解除せずにiPhoneを買取に出した場合、今まで利用していたSuicaやPASMOの情報を新しい機種に引き継ぎできなくなるので注意しましょう。
削除手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「ウォレットとApple Pay」をタップ
- 削除したいカードをタップ
- 「カードを削除」をタップ
4. 「盗難デバイスの保護」をオフにする(iOS 17.3以降)
5. 「iPhoneを探す」をオフにする
6. iCloudからサインアウトする
7. iMessageの登録解除(Androidに機種変更する場合)
iMessageの設定を変更せずに機種変更すると、SMSが届かなくなる可能性があります。
8. 初期化の実行
「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」の順に進み、初期化を実行します。
初期化後、「こんにちは」画面が表示されれば完了です。
【推奨】高く売るためのポイント
ネットワーク利用制限の確認
ネットワーク利用制限とは、端末代の未払いなどによりキャリアの通信が制限される状態を指します。制限がかかっている端末は、買取不可となるケースがほとんどです。
分割払い中のiPhoneは、できる限り一括で支払いを済ませておきましょう。
SIMロックの解除
SIMロックがかかっていない「SIMフリー」端末の方が市場価値が高く、買取価格アップが期待できます。SIMロック解除は無料で手続き可能です。
本体のクリーニング
本体やケースの汚れを拭き取り、できるだけきれいな状態で査定に出しましょう。
付属品を揃える
純正充電器やイヤホン、ケーブルなどの付属品も揃っていた方が高額で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
よくある質問
Q1. 初期化だけすれば大丈夫ですか?
A. いいえ、不十分です。初期化の前に「iPhoneを探す」「盗難デバイスの保護」「iCloudサインアウト」などを正しく実行しないと、アクティベーションロックがかかる危険性があります。
Q2. アクティベーションロックとiCloudサインアウトは同じですか?
同じ意味ではありませんが、密接に関係しています。iCloudからサインアウトする際には、iPhoneを探すをオフにしなければいけません。iPhoneを探すをオフにした時点でアクティベーションロックが解除されます。
Q3. 強制初期化した場合も同じ手順が必要ですか?
iTunesで普通に初期化する際には「iPhoneを探すをオフにしてください」というメッセージが表示されますが、リカバリーモードで強制的に初期化する場合はiPhoneを探すがオンのままとなり、初期化後にアクティベーションロックがかかります。
故障などでやむを得ず強制初期化する場合も、可能な限り事前に「iPhoneを探す」をオフにしてください。
まとめ:安全にiPhoneを手放すために
iPhoneを売却・譲渡する際に「やってはいけない」3つの危険な設定は以下の通りです。
- 「iPhoneを探す」をオフにせずに初期化する → アクティベーションロックがかかり、買取不可になる
- 「盗難デバイスの保護」をオンにしたまま売却する(iOS 17.3以降) → 初期化に1時間以上かかり、買取を断られる可能性がある
- iCloudからサインアウトせずに初期化する → 個人情報流出の危険、アクティベーションロックのリスク
これらの設定を正しく理解し、本記事のチェックリストに従って手順を実行すれば、安全かつスムーズにiPhoneを手放すことができます。
重要な注意事項
本記事は2026年1月13日時点の情報に基づいています。Appleのシステムやポリシーは予告なく変更される場合がありますので、実際に売却・譲渡される際は、必ずApple公式サポートページ(https://support.apple.com/ja-jp)で最新情報をご確認ください。
また、不明な点がある場合は、お近くのApple StoreまたはApple正規サービスプロバイダにお問い合わせいただくことをおすすめします。
出典元:
- Apple サポート公式ページ(support.apple.com)
- 各種iPhone買取専門サイトの最新情報(2026年1月時点)
記事内の情報は調査時点のものです。Appleのシステムアップデートにより、手順や機能が変更されている可能性があります。実際の作業前には必ず公式情報をご確認ください。























